そのフレーズを耳にする都度、私の心の中で「チッ!」と小さく反応してしまう。
ある場所に行くと、毎回こんな風になる私。
「チッ!」と小さく反応してしまった自分に「何故、毎回同じように反応するの!?」と自分で突っ込み、あきれて、笑ってしまう。
でも、心の中のざわざわ感は収まらない。
その場所は、私が行くと決めた場所であり、行きたい所なので「もう行かない!」という選択肢はない。でも、「こんにちは。ともこさん!」を耳にするたびに、私の心の中で反応は起こる。
対応策として聞かなかったことにしていた時もあった……子どもじみた反応に自分で笑う。
ひょっとしたら、無意識に聞こえないようになっているかもしれない……ディスカウントのレベルになっている?
最近、TA101の講座で【時間の構造化】をお伝えする機会があった。
時間の構造化をお伝えする中で、引きこもりから親密までの推移を『ストロークの濃度』と合わせて説明する。
今回のTA101でのいつも通りの説明直後の『発見』をここでシェアします。
今回の『私の発見』……新発見!個人的にはワクワクしている。
読者の中には「何を今更?!」と思われる内容かもしれないですが、自身の気づきを整理し、固定化するためにここでアウトプットしておきます。
それは、今まで時間の構造化をストロークの濃度という視点と重ねて説明していましたが、「ストロークの授受を時間の構造化の概念で考える」です。
前述の私の体験の場面では、発信者さんは私が入室した瞬間に例のフレーズを言う。
最初、私に向かって言ってもらっている感覚はまったくありませんでした。
何度か経験している中で「こんにちは。ともこさん!」は、私への挨拶なのだと気づいた……ちょっとヤバイ「ともこさん」に思われていたかもしれない。
私の反応が「チッ!」であることを振り返ると、コミュニケーションの受け手である私にとっては「こんにちは。ともこさん!」は、時間の構造化でいう『儀式』レベルでの挨拶として聞こえてしまっているのねっと思ったわけである。
『儀式』レベル、つまり私個人にではなく、だれか他の『ともこさん』に挨拶をしている風に聞こえてしまっていたようだ。
マニュアル的???……私がそう解釈してしまっていたので難儀です(^^
恥ずかしいながらというか、こどもじみたというのか、反抗的にあの「こんにちは。ともこさん!」を耳にするたびにほぼ自動的、途中からは意識的に無視してしまう自分がいた(笑)。
でも、そんな自分を俯瞰してみるとあまりにもおかしい/大人げないので、これまた儀式的にその人の方向を見て会釈っぽいことをしている自分もいた……顔が引きつっているかもしれない。正確には、どんな顔をしていいのか分からないので、私にとっては複雑な状況である(笑)。
世間では、こうしてギスギスした人間関係が生まれ、そして互いが生きづらくなるのかも知れない。
ストロークの授受を「時間の構造化」の視点で見る:
・ストロークを言葉にしない(引きこもり)
・マニュアル的/誰かに言われたからするストロークでは、相手には伝わらない(儀式)
・互いに自分自身を主体にしたやりとり(ストローク)からは何も生まれない(気晴らし)
・一緒に何かゴールをめざしているときには、的確なストローク交換が重要(活動)
・ストローク不足から生まれ、結果的にはマイナスのストローク交換になる(ゲーム)
・互いに本物の気持ちや欲求を伝えるストローク交換(親密)
時間の構造化でいう「活動」や「親密」の場面では、相手や自分自身の背景や経験、気持ち、状況(コンテキスト)を知ることが求められます。相手に寄り添うことであったり、つながり、互いを理解し合うプロセスが大切です。今、目の前の人にどのようなストロークが最適なのか、自分はこの人からどんなストロークを求めているのかを考えるのはワクワクしますね。
私達はその場が安心・安全であることがわかるまでは、簡単には自分自身のことをオープンにするにはハードルが高いということと、些細なストレスでもそれが原因でスクリプトに影響されるので、時間の構造化の「引きこもりから親密」の各ステージで1歩ずつ安心・安全を感じながら親密に向かう環境が必要なのでしょう。それぞれのステージで、真摯なストローク交換を心掛けることで、安心・安全を感じ、相手に寄り添うことや、つながりが生まれ、深まります。
「こんにちは。ともこさん!」……挨拶してくださっているのに、私の中で起こる違和感。
今回「ストローク」の概念を、時間の構造化の視点でみるという機会を得たことに感謝です。私の視界が拡がり、私の気持ちを言語化できたので余裕が生まれた感じもします。時間の構造化と「安心・安全な場づくり」の重要性を再確認できました。
私の視界が広がったので、それに合わせて自分の反応を変えることができます。
最近は、私から「こんにちは。」と私自身をオープンにすることを始めています(^^
「こんにちは。ともこさん!」が、私にとって心地よい響きに変化してきたのは、コ・クリエイティブ?